ヒストリー

明治22年(1889)東京美術学校開校に伴い同25年(1892)鋳金科として開設、岡崎雪声、大島如雲が教官となる。津田信夫、香取秀真、高村豊周、内藤春治、など近代の工芸を牽引した人材を輩出した。昭和24年(1949)東京芸術大学創立にあたり美術学部に移行し工芸科鋳金講座となる。昭和38年(1963)大学院美術研究科(修士課程)を、昭和52年(1977)(博士課程)を設置、平成16年(2004)国立大学法人東京藝術大学工芸科鋳金講座として現在に至っている。丸山不忘、内藤春治、蓮田修吾郎、鈴木信一、西大由、原正樹、戸津圭之介、の歴代教授ほか非常勤講師に西村純一、宮田宏平、西村忠などの教官が教育にあたった。
鋳金の教育、研究、制作、人材育成と共に、楠正成騎馬像(皇居前広場)、西郷隆盛像(上野公園)、日蓮聖人像(福岡西公園)、国会議事堂大扉、皇居二重橋高欄及び飾電燈、伊勢神宮神宝鏡、などの受託制作、薬師寺東塔水煙修復及び複製制作、薬師三尊像修復、東大寺大仏の調査研究などの、文化財調査修復に関しても多くの実績を残している 。