生型鋳造

生型鋳造は、最もシンプルな鋳造法であり、短時間で鋳型制作ができる為、比較的安価に鋳物を生産することが出来ます。

■  イメージ・原型
生型鋳造の原型デザインには、上下に抵抗無く抜き出せるような形態(抜きテーパー)が必要な設計条件となります。量産を目的とする場合にも幅広く用いられる方法です。

■  型枠込め・下型
定盤に原型を置き金枠や木枠をセットして、鋳物砂を詰めスタンプして突き固めます。

■  型枠込め・上型
反転した下型に上型枠をかぶせ、湯口、湯道、あがり等をセットします。下型と同様に砂をセットします。

■  抜型・種上げ
湯口棒を抜き取り、上下型を開いて、原型を抜き上げ(種上げ)します。

■  型合わせ
上、下型を合わせ、注湯(鋳込み)します。

■  生型鋳造法には、鋳型焼成の工程がありません。熔湯は、水分を含んだ鋳型内に注湯されます。熔湯と反応して水分は水蒸気となり、一気に膨張します。生型砂は、この水蒸気を型外に速やかに排出できる様な通気性が必要条件となります。また、必要最小限の水分量で造形する必要があります。