遠心鋳造

■  ジュエリー等の様に、小型で繊細・肉厚の薄い鋳物の鋳造には遠心力で金属を圧入する、遠心鋳造法が用いられます。

■  原型
繊細な小品や装身具などは主にワックスで造形しますが、仕上がった金属原型から型を取れば、複数の同じ作品もできます。

■  湯道
幾つかのワックス作品は、1本の幹から数本の枝分かれした先端に取り付けられ、あたかも“樹木”の様に組み立てられます。すべてワックスで出来ているので、ワックスツリーと呼ばれます。

■  埋没
ツリー全体をステンレスの枠で囲み、耐火石膏を流し込みます。
硬化を待ち、電気炉の中へ入れます。

■  鋳型焼成
ワックスは熱によって溶かされ、鋳型の中にはツリーの形をした隙間ができます。

■  遠心鋳造機による鋳込み
熔湯(熔けた金属)を遠心力を利用して流し込めば、より精密な形と表面が得られます。中でもシルバーは流動性もよく、滑らかな美しい鋳肌があらわれます。

■  鋳型の割り出し
鋳型から取り出された金属は、酸化膜や石膏分を取り除いて仕上げられます。